グローバルエンジニアの養成
~Global Competency for Engineer
技術者は、グローバル化した社会の中で、自らが持つ知識とスキルを持続的に成長させる姿勢を持ち、様々な文脈において、それらを活用して、変化し続ける高度で複雑な課題の解決に取り組む姿勢を持ち続けることが期待されます。そのような行動特性としてのグローバル・コンピテンシー(GCE: Global Competency for Engineer)を有した技術者(グローバル・エンジニア)を養成する教育パッケージを開発・推進します。
そのためには、卒業時、修了時における人材像をGCEの視点で明示し、その育成のために多様な学習機会の促進と多様な学習環境の整備を行う等、以下のように、多面的、統合的な取り組みを組織的に実施します。
(1)GCEの要素および目標とする達成レベルの設定およびその評価方法の確立
(この項目をCompetencyと略します)
(2)GCEを獲得するための教育プログラム(circuit program)の開発およびそれらを効果的に実施するための制度設計
(この項目をCircuit programと略します)
(3)GCE教育・学習を効果的に行うための複合的学習環境の整備
(この項目をlearning Complexと略します)
これら3つの項目は、Competency, CircuitおよびComplexの3つのキーワードで特徴付けられ、「3つのC」の取り組みとして推進していきます。
GCE教育の推進 ~Competency
GCEの定義と評価方法
グローバルに活躍する技術者に求められるコンピテンシー(GCE)の要素を
A.多様な文化の受容
B.コミュニケーション力
C.自律的学習力
D.課題発見・解決力(探究する力)
E.デザイン力(エンジニアリング・デザイン)
と定義づけ、これらの能力を身に付けたことを評価し、可視化する方法について、ルーブリックの策定やシステムの開発検討を進めています。
5つの各要素の効果的な学習(獲得)のため、教養科目や語学の教育改革成果を基礎に、
①海外学習体験(Study abroad)
②海外就業体験(Work abroad)
③グローバル教養教育
④語学教育
⑤留学生との協働学習
を5つの柱として、GCE教育を実施します。
ルーブリック | 学修自己評価システム | 成果報告書 |
海外派遣プログラムごとに、学習目標とGCEを関連付けた到達指標(ルーブリック)を策定し、派遣前と派遣後にチェックします。 | GCEの可視化のツールとして、本学で開発された学修自己評価システムに機能を追加するとともに、「グローバルポートフォリオ(仮称)」の開発を検討しています。 | 全プログラム統一の様式で、成果報告書を提出し、学生の学びの成果を把握します。 |
GCE教育
GCE教育の成果を向上させるため、教育制度の見直しを実施します。
教育制度の改革 | 学習環境の整備 |
・6年一貫教育プログラムの開設 ・クォーター制の導入 ・「教養教育院(仮称)」設置 | ・GCE教育のための講義室、講義棟の整備 ・キャンパスのグローバル化促進 ・海外派遣プログラムの開発 |
新たな教育手法の推進 | カリキュラム改革 |
・アクティブ・ラーニング ・遠隔講義 | ・教養教育の改革・整備 ・語学教育の改革・整備 ・グローバル教養科目の新設 |